ライアン・マッギンレー BODY LOUD!
Jacob (Red Blueberry), c-print, 2015 / Courtesy the artist and Team Gallery, New York
ライアン・マッギンレーの国内美術館での初個展へ行ってきました(ギャラリー等での個展はすでにあり)
NYのパーソンズでグラフィックデザインを学び卒業にあたり、自分で作った作品集を写真家・編集者に送り、注目されわずか24歳でホイットニー美術館で個展を開いたことはあまりにも有名なサクセスストーリーです。
ライアン・マッギンレー、ヴォルフガング・ティルマンス、アンドレアス・グルスキーは現代写真のトップスターで世界三大先生と個人的に呼んぶくらい好きなのですが、かなり期待はずれです。スペースが限られているのと初期の美しい色彩やダイナミックで印象的な写真は全くなく、インパクトある写真はこの一点だけ。
初期から最新作までの自選の50点とのことだがクレジットを見るとTeam galleryとKoyama tomio galleryのものばかりで、あるものを並べた感が残念すぎる。
ライアンとヴォルフガング・ティルマンスはグラフィックデザインから入っていますが、今回の展示のほとんどは被写体がイラストレータのガイドライン上にきちんと配置されたような写真ばかりで退屈です。何か起こる感、躍動感もなく、元々ナンゴールディンのような被写体と対話する写真ではないので空気感とか感情もそこにありません。
展示内容・セレクトがダメだった。それに尽きます。
写真集・作品集を見た方がいいと思います(キッパリ)
Ryan McGinley: Whistle for the Wind
- 作者: Chris Kraus,John Kelsey,Gus Van Sant
- 出版社/メーカー: Rizzoli
- 発売日: 2012/06/26
- メディア: ハードカバー
シガー・ロスのCDジャケットにryan mcginleyの写真が使われていますが、arto lindsayは毎回matthew barneyーやkara walker等現代美術家の写真を使用しているし、Sonic Youthも過去にRichard Princeを使っています。(僕の名前も権利関係でどこかに載ってたりします)
ライアン先生のスピーチが大変素晴らしいのでリンク先をぜひお読みください
ライアン・マッギンレーより、若き写真家たちへ贈る言葉。 | VICE JAPAN